禁則処理
行頭に句点がきたり、行末に起こしのかぎ括弧を組んだりしては読みにくい。これを避けるための処理が禁則である。「、」(テン)、「。」(マル)、閉じカッコなどは行の先頭に置かず、逆に起こしカッコなどは行の末尾に置かない、といった日本語組版におけるルール。前者を行頭禁則、後者を行末禁則という。禁則処理には行頭禁則、行末禁則、分離禁則がある。ただしこの禁則は、出版社によって、あるいは出版物によって細部の決まりごとが異なる。「読みやすいように」という漠然とした基準で生まれた禁則なので、明確なルールはない。ページレイアウトソフトやワープロソフトなどでは、通常、自動的に禁則処理を行ってくれるようになっており、ソフトによっては禁則のルールをユーザーが設定できるものもある。
コメントを残す