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なぜ?光の位置が左上からの理由

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先日、部下のデザインをチェックしていた際に、バクダンのグラデーションがおかしかったので修正を入れました。

何がおかしかったかと言うと、グラデーションの向きです。右上に光があり左下に影が落ちる向きでした。なんて事ないんですが、凄く違和感があったので、左上に光があり右下に影が落ちる仕様に変更させました。

そして光の方角はグラフィックデザインも必ず一方向に統一する事、そして左上にしなさい…うんぬんかんぬん

ん…このうんぬんかんぬんって言葉。漢字変換で云々は出るのに、かんぬんが出ない。調べてみたら、ちんぷんかんぷんには「珍粉漢粉」という漢字が充てられているのに対し、云々するという言葉はあるが、かんぬんするという言葉はないそうです。うんぬんかんぬんは割と万国共通で通じるはずで、「ああだこうだ言う」的な意味合いがあるのは、皆さんご存知かと思います。さらに調べてみると「うんぬん」の強調形 [仙台]という事が判明。これは仙台弁が載ってるサイトに書いてあったので、実際はよく分かりませんが、仙台出身の人に聞いてみようかと思います。

さて、話が逸れましたが、本題に戻るとします。光の方角の話ですよ。

部下に、光の方角を左上にしなさい。そして理由を説明しながら思いました。なんで左上に光があると構図が落ち着くんだろうって。

説明する際に、色々なグラデーションや影を使ったロゴを見せました。ほら、左上から光が来てて、右下に影が落ちてるものしかないでしょと。そして、特殊なデザイン意図がない限り、必ず左上に光を持ってくるのがセオリー的には構図やバランスが良く見える的な事を教えました。

さて、なんで光の方角が左上からなんでしょう。さっそく調べてみました。これは、西洋美術から来ている説がありました。確かに、西洋美術の絵画を見てみると、人物は大概左を向いています。そして、人物の顔が明るく描かれている以上、光の方角は左上からになります。中には明らかに、右向きで、右から光が当たってるものがありましたが、実際に見てみましょう。

レンブラント

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光の方角は左上からが基本ですね。

そして、なぜかという点が色々と面白いです。第一に、西洋の美術館は主に左から順に見ていくからだそうです。確かに英語も左から書いていきますもんね。

そして、画像1枚目の著者レンブラント・ファン・レインは歴史上もっとも偉大な画家の一人とも言われているそうです。斜め上からの光で人物を照らし出す手法をレンブラントライトといい、光と影によってうみ出される立体感で人間をより美しく表現できます。さらにレンブラントに影響を受けたアーティストで有名なのは、ヨハネス・フェルメールです。写真2枚目の「青いターバンの少女(真珠の耳飾りの少女)」は有名ですね。
左上からの光で顔が美しく照らされ、その後ろにあるターバンの影によって立体感が強調されています。このように、平面ではなく立体で物事をとらえるという絵画の手法を確立させたのがレンブラントだそうです。

また、西洋では右が「善」縁起が良いという考え方があるそうです。右がrightな語源でもあるとか。つまり、縁起が良い右側の顔をよく見せるために左上から光が差しているんですね。

西洋だけでなく、東洋にも同じような考え方があり、西方極楽浄土(さいほうごくらくじょうど)という概念が存在します。これは、仏教における聖域・理想の世界だそうです。十億万仏土先の西方にあり、阿弥陀如来がいるとされる浄土のことで極楽浄土と言われるあれです。

こういった多角的な要素が、左上から光を入れるという事ひとつで考えられてきたと言うのは、実に奥が深いですね。

単純にバランスよく見えてしまうこの感覚さえ、古来よりのDNAからもたらされるものなのかも知れませんね。

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